今回は、『浄土和讃』の諸経和讃二首目「久遠実成阿弥陀仏」から七首目「如来すなわち涅槃なり」までがテーマ。
「宗教的偉人が修行をして悟りを開く、と考えられていた。『法華経』を説いている釈迦は、阿弥陀の化現。人間の上に現れた阿弥陀仏である。釈迦如来という姿になって教えを説いて下さっている。」
「釈尊と阿弥陀仏の関係は、別の仏が二人いるのでなく、釈迦を釈迦たらしめている根本本体が阿弥陀である。」
「その教えに触れたら誰もが仏になれる、そういうものを説いてくれたのが『大経』や『観経』。諸仏が、釈迦をほめる。また、釈迦を釈迦たらしめている弥陀を、諸仏がほめる。」
「釈迦のような悟りを開くのは、人間の理想主義。人間は解脱できるものではない事を思い知らせるために、解脱の教えを説いた。そこに釈迦の方便の大事な意味がある。」
「十方世界を開いてくる。お念仏をしなさい、というのは、個人的に悩みが解消されることが問題ではなく、すべての悩みや苦しみが大事なご縁となって、仏となっていく道をそこに見いだしていける。」
等々のお話をいただきました。
(文責/池田)
# by osaka_jundo | 2014-09-04 23:12 | 研修会